一 １ 夫婦の一方が不貞行為をし、その不貞行為をした者が裁判上の離婚を請求することは、有責配偶者からの離婚請求として認められないのが原則です。自分で離婚原因を作り出しておいて、それを理由に離婚を求めるのは、他方の配偶者に …
別居期間と離婚の可否
一 １ 婚姻関係を存続しがたい重大な事由が認められる場合には、裁判上の離婚が認められます（民法７７０条１項５号）。一般的に、別居期間が長ければ、その分婚姻関係を存続しがたいと評価されやすくなります ２ もっとも、別居期間 …
二次相続が発生した場合の特別受益
一 １ 高齢の夫婦の場合、一方の配偶者が死亡し、その遺産分割が終わらないうちに他方の配偶者が亡くなるというケースも少なくありません。 ２ 今回は、一時相続の遺産分割途中で二次相続が発生した場合の問題について、実例をカスタ …
民法９１０条の請求相手について
一 １ 今回は、前回のブログに引き続き、民法９１０条に関する話です。民法９１０条では、「相続の開始後、認知によって相続人となった者が遺産の分割を請求しようとする場合において、他の共同相続人が既にその分割その他の処分をした …
